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INTERVIEWS WITH INVESTORS

(2016年 取材)

サイバーエージェントを退職し、独立へ

長南 なぜ12年間務めたサイバーエージェントを退職し、独立することにしたのですか?

田島 そうですね。40歳にもなり、人生一度限りですし、自分の力でどこまで大きなことがやれるのか挑戦してみたくなった、というのが正直な気持ちです。サイバーエージェントでは、ビジネスパーソンとしてのOSをゼロからインストールし直すに近いくらい本当に色々なことを教えていただきましたし、考え方が大きく変わりましたね。また、サイバーエージェントは、第三者に敷かれたレールを進むのではなく、自分自身の意志で人生をデザインし、楽しみながら全力で生きている人がとても多い、本当に魅力的な会社だったので、私自身の人生の価値観も大きく変わりました。また、ベンチャーキャピタルという自分にとってライフワークともいえる職業に出会えたことも本当に大きかったです。その恩義は感じつつも、いつかは自分自身でベンチャーキャピタルをやってみたい、という思いが気がつけば心の底にありました。

長南 なるほど。私もですが、40歳前は気力・体力・経験・知識が上り坂の時なので、自分の50歳、60歳ということを強く意識して、後世に何が残せるんだろうとか真剣に考えるタイミングですね。とはいっても、40歳での独立はなかなか勇気がいりましたよね?

田島 そうですね、正式な退職日まで投資家回りなど一切していなかったこともあり、後ろ盾も何もない中での独立へのチャレンジだったので、正直不安はありました。ただ、サイバーエージェント・ベンチャーズの代表をやらせていただいた時期はもちろんのこと、常に自分が代表だったらどうするか、自分が最後の砦だったらどうするか、という強い当事者意識を持って仕事に取り組んできたつもりでしたし、雇われだから、という気持ちは1ミリもなく、全力でコミットしてきたということだけは自信がありました。だからこそ、独立へのチャレンジも必ず形にしてみせる、という全く根拠のない自信があったことも事実です。

長南 それはすごい。そういうのがないと、「えいや!」とはなりにくいですね。リスクを大きく上回るリターンというかモチベーションを高めるものがないと、辞めるまでには至らないのが通常ですからね。

投資家インタビュー Vol.12 ジェネシア・ベンチャーズ田島聡一氏 サイバーエージェントを退職し、独立へ

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