2015/10/01

市場の比較

各市場の実質基準

実質審査基準は、上場会社として必要とされる５つの適格要件で構成されており、各々の適格要件に適合するか否かを判断します。
実際の審査においては、申請会社が東証に提出する「新規上場申請のための有価証券報告書（「Ⅰの部」及び「Ⅱの部」）」に記載された内容を主な審査対象項目として、申請会社へのヒアリング等を通じて基準への適合状況を確認することとなります。

市場第一部
市場第二部

マザーズ

JASDAQ
スタンダード

JASDAQ
グロース

事業計画の合理性

企業の継続性
および収益性

企業の存続性

企業の成長可能性

当該事業計画を遂行するために必要な事業基盤を整備していること又は整備する合理的な見込みのあること

継続的に事業を営み、かつ、安定的な利益基盤を有していること

事業活動の存続に支障を来たす状況にないこと

成長可能性を有していること

企業経営の健全性

企業行動の信頼性

事業を公正かつ忠実に遂行していること

市場を混乱させる企業行動を起こす見込みのないこと

企業のコーポレートガバナンス
及び内部管理体制の有効性

健全な企業の統治及び有効な内部管理体制の確立

コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制が、企業の規模や成熟度に応じて整備され、適切に機能していること

コーポレートガバナンス及び内部管理体制が適切に整備され、機能していること

企業規模に応じた企業統治及び内部管理体制が確立し、有効に機能していること

企業内容、リスク情報の開示の適切性

企業内容等の開示の適正性

企業内容、リスク情報等の開示を適切に行うことができる状況にあること

企業内容等の開示を適正に行うことができる状況にあること

市場一部への変更に必要な項目（一部抜粋）

市場第二部
（一部指定）

マザーズ（市場変更）
次のA又はBに適合すること

JASDAQ
(市場変更)

売買高

申請日の属する月の前の月以前3ヶ月間及びその前の3ヶ月間の月平均売買高が200単位以上

時価総額
（市場変更時見込み）

40億円以上

250億円以上

事業継続年数

市場変更申請日の直前事業年度の末日から起算して、3か年以前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしていること

純資産の額
（市場変更時見込み）

連結純資産の額が10億円以上
（かつ単体純資産の額が負でないこと）

連結純資産の額が10億円以上
（かつ、単体純資産の額が負でないこと）

売買高
時価総額
事業継続年数
純資産の額

売買高
市場第二部
（一部指定）

申請日の属する月の前の月以前3ヶ月間及びその前の3ヶ月間の月平均売買高が200単位以上
マザーズA
（市場変更）

申請日の属する月の前の月以前3ヶ月間及びその前の3ヶ月間の月平均売買高が200単位以上
マザーズB
（市場変更）

-
JASDAQ
（市場変更）

-

時価総額
（市場変更時見込み）
市場第二部
（一部指定）

40億円以上
マザーズA
（市場変更）

40億円以上
マザーズB
（市場変更）

250億円以上
JASDAQ
（市場変更）

250億円以上

事業継続年数
市場第二部
（一部指定）

-
マザーズ
（A・B）
（市場変更）

市場変更申請日の直前事業年度の末日から起算して、3か年以前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしていること
JASDAQ
（市場変更）

市場変更申請日の直前事業年度の末日から起算して、3か年以前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしていること

純資産の額
（市場変更時見込み）
市場第二部
（一部指定）

連結純資産の額が10億円以上
（かつ単体純資産の額が負でないこと）
マザーズ
（A・B）
（市場変更）

-
JASDAQ
（市場変更）

連結純資産の額が10億円以上
（かつ単体純資産の額が負でないこと）

指定替え：一般には所属市場の移動を指すが、東京証券取引所では市場第一部から第二部に変更になることを指す場合が多い。

一部指定：市場第二部から市場第一部への市場区分の変更

市場変更：マザーズ又はJASDAQから市場第一部・市場第二部への市場区分の変更

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